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2006年2月 1日 (水)

河内の大石

ooishi 我が部落の代表的な観光資源は、コレ。見れば単なる大きな石です(笑)。もともと奥の山の中腹にあったのが安政の大地震で不安定になり、翌年の大雨で鉄砲水となった時に転がり出たものだそうです。そんな経歴から、「安産の信仰」で訪れる方が多いようです。とはいうものの、石があるだけですのでバブルの時代には隣に土産物店が建ちましたが今では廃屋となっています。また、すぐ奥の杉林の中にはバンガローが数棟建っていますが、こちらも倒壊寸前です。このバンガローの一つにバブルの時代、「すーさん」と呼ばれる中年の方が独りで住んでいて、ベンツで毎日走り回っていました。時々飲み屋で一緒になりましたが、何をしている方かどこから来た方なのかよくわからりません。何でも土地のブローカーをしていたようです。バブルの崩壊後、知らないうちにいなくなってしまいました。先日、部落の人が「すーさんが伊豆の温泉で布団敷きをやっているのを見た!」と言っていましたが、今はどこで何をしているのやら。バンガローを見下ろしていた大石は、そんな社会や人の営みの変化に比べるとまさしく、「動かざること石のごとし」です。私が死んだあとも、ずーと鎮座しているのでしょう。

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