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2006年3月 3日 (金)

読書感 清張さんと司馬さん:文春文庫 半藤一利著

seicyousanntoshibasann  新刊として出た際に本屋の店先で立ち読みした時には「編集者が超大物作家の内訳話をしているのかな」と感じ、あまり興味もわきませんでした。しかし、知人から勧められ読んでみたところ、松本清張・司馬遼太郎両氏に関する私自身の感想を整理する助けとなり一気に読みました。
 司馬遼太郎の長編小説は今まで正直言って、吉村昭や池波正太郎などの歴史小説に比べて今ひとつ取っ掛かりにくい感じがありました。司馬の主人公に対するシンパシーには賛同できるのですが、司馬得意の「以下余談であるが・・・」が出てくるとどうしても本文の緊張感が萎えてしまうのでした。しかし、実はいま「竜馬がゆく」を読んでいますが、「余談・・・」が出てきても本文がぶつ切りにされずスムーズに頭に入ってきます。読むためのこちらの体勢が年齢と共に整ってきた、ということでしょうか。
 松本清張は「日本の黒い霧」を始め、今までにもいくつか人並みに読んでいましたし、04年に文春文庫から「宮部みゆき編集責任」で短編コレクション全三巻が出されまして、これも楽しく読みました。その後、「昭和史発掘」が新訂版として出され、こちらも出版されると毎回すぐ買い求め読み続けていましたが、お恥ずかしい話、第六巻「二・二六事件②」の途中で挫折してしまいました。松本清張の「策謀の多い奴、権力を悪用する奴、金の力にものを言わす奴、そんな悪人たちと付き合うことに何の痛痒も感じな」いところに辟易したのが原因のようです。しかし、半藤の本を読み終えた今、もう一度挑戦してみようと思っています。
 本の紹介ではなく私の司馬・松本の読書遍歴になってしまいました。でも両者の著作を改めて見なおすよいキッカケとなる本でした。

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