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2007年8月18日 (土)

読書感 漱石とともにロンドンを歩く 出口保夫

070814

 夏目漱石が約100年前に留学したロンドンを現在の風景と対比しながら、漱石の文学の世界を追求した、興味深い本でした。写真も多く、ロンドンへ観光に行く機会があれば、そこらのガイドブックを持っていくより格段面白いでしょう。漱石はロンドンへ行った自分を「日本橋の真ん中にほうり出された御殿場の兎の気持ち」云々と表現し、ここでの生活は精神的にかなりの負担があったことはよく知られています。しかし、ロンドンでの生活で吸収するものも多かったのも事実で、そのあたりの様子も妻などへ宛てた手紙なども引用しながら記されています。

 ロンドンといえば漱石と同じ年齢で、漱石がロンドンに向かった年に8年間のロンドン生活を終えて帰国した南方熊楠の「ロンドンでの行程の現在」も知ってみたいですね。ロンドンでも大酒を食らっていた熊楠、日本人を侮蔑してつばをかけられた白人を殴りつた熊楠、が生活していた跡もとても興味があります。

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