« 鳥インフルエンザの脅威再び | トップページ | 今シーズンの最低気温?? »

2011年1月28日 (金)

両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」その2

 その昔、江尻という所では、毎年相撲大会が盛んに行われていました。
 五人負かすと優勝商品がもらえる、一番強い人を決める取り組みが始まっていました。
 一人の力の強い大男が四人目を負かして、まわりを睨みつけ、「誰か出る者はおらんか。俺の強いのにビックリしたか。みんな弱虫だのう。」と威張って馬鹿にしていました。
 いくら馬鹿にされても、あまりに強すぎるので、大勢の人たちは恐れて、誰一人向かっていこうとする者はありません。
 係の人も大声で、「誰か、次に出る人はいませんか。」と盛んに呼びかけていましたが、どうしても挑戦しようとする人はいません。
 仕方なく、四人負かしたところで優勝商品を渡そうとしました。
 ちょうどその時、作右衛門が通りかかりました。前から、作右衛門の力の強いことを知っていたので、みんな拍手をして大喜び。「出るのは、いやだなぁ。」と言っていた作右衛門をヤンヤヤンヤと無理に土俵へ押し上げました。
 「そんじゃぁ、やろうかい。」と言って、作右衛門はゆうゆうと着物を脱ぎましたが、「あっ、そうだ、相撲を取るにはマワシがいるわい。マワシをとってくる間、チョックシ待ってておくんな。」
 作右衛門は土俵を降りて、近くの竹藪に入り、片手で一本の太い竹を引き抜いて、ギュウと握りしめると、竹はバリバリと細かく割れてしまいました。
 それを腰にぐるぐる巻きつけて、「さぁ、やろうかい。」と作右衛門が土俵に上がった時にはさっきまで威張っていた大男は、作右衛門の力の強さにビックリして、逃げてしまい、姿がありませんでした。

 両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」 その1

 両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」 その3

|

« 鳥インフルエンザの脅威再び | トップページ | 今シーズンの最低気温?? »

両河内の民話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100011/50699163

この記事へのトラックバック一覧です: 両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」その2:

« 鳥インフルエンザの脅威再び | トップページ | 今シーズンの最低気温?? »