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2011年2月 1日 (火)

両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」その3

 数々の力自慢のある作右衛門のところへ、ある日大平の役員衆が「ちょっくら、頼みてぇことがあるだけぇが・・・。」とやってきました。
 話を聞くと、大平の山の木は役に立たない木ばっかり生えている。ついては、この木を取り除いて、和紙の原料になる「かんぞう」という木を植えて興津川のきれいな水を使って、和紙を作ればお金にもなる。そう思って、みんなで幾日も役に立たない木を切っているのだが少しもはかどらない。どうか、力の強い作右衛門さん、手伝って欲しい・・・、とのこと。
 作右衛門は「村のためなら、おやすいご用で。」と引き受け、さっそく山奥へ入っていきました。
 村の人たちは作右衛門の仕事ぶりを見ようとゾロゾロと後からついて行きました。
 作右衛門は、大きな木をグッと抱きかかえてはユッサユッサと揺すり、「えぃ!!」と根っこから引き抜き、ポイッと捨てていきます。作右衛門にかかってきどんな大きな木も簡単に引き抜かれてしまいます。作右衛門の力を知っていた村の人たちは、改めてピックにしながらそれを見ていました。
 そして、大平の山はかんぞうの苗木をたくさん植えることができました。
 その後、かんぞうの木が大きくなり、その皮をむいて興津川のきれいな水で洗い、釜でゆでてドロドロになったものを、「すのこ」という道具を使って、一枚一枚紙の元を作りました。これをお日様で乾かすと和紙になります。
 できた和紙は「駿河半紙」と名前がつき、とても質のよい紙で高く売れ、みんなで楽しく暮らすことができた、ということです。

Photo  写真は、大平地区の南端から見た大平地区です。見えるところは全て大平です。しかし、山が赤いですね。杉の花粉が飛び出すのを待っているようです。

 両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」 その1

 両河内の民話 大平「四つ乳作右衛門」 その2

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コメント

なるほど。
当時は実際和紙の製造が産業になっていたのですかね?
現在では、その伝統があまり引き継がれて無いように思いますが。

投稿: ぺっくんG | 2011年2月 4日 (金) 18時50分

ぺっくんG さま

 その通りでして、現在、和紙を漉く方は皆無です。
 以前栽培したのか、山へ入ると、「ミツマタ」等も自生しています。

投稿: ももたろう | 2011年2月 5日 (土) 16時17分

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