山の下刈り その2
植林の下刈りで、主に刈るのは「カヤ」です。一年刈らないでおくと、カヤが地層みたいになってしまい、ものすごく厚くなります。ちょうどかやぶきの屋根を草刈り機で切っている感じです。
今回の植林は植えて数年ぐらいですが、カヤの背丈とほぼ同程度。人間の背丈とも同じぐらいです。杉はまだいいのですが、檜は上から草で押さえられると成長が悪くなります。そうすると、草の方が背が高く、その中から植林を見つけ出す感じでカヤを切っていきます。カヤ軍団から檜姫を救い出す感じですね。「姫、どこにおわします?」「ここよ♪」。僅かに出た葉っぱを見つけ、植林の位置を確認して、まわりのカヤを切っていきます。
実は、山林業界の言葉としては、草を「切る」とか「刈る」とは言わず、「叩く」と言う場合があります。これだけ分厚い草を相手にしているとその言葉が実感できます。
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