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2011年11月11日 (金)

両河内の民話 蛙がくれた手ぬぐい

 昔、興津川の上流にある山奥の村に二人の娘と仲良く暮らしている男がおった。ある時山へ薪を取りに行った。すると、一匹の蛇が蛙を飲みかけているのを見つけた。かわいそうに思った男は蛙を助けてやった。
 翌日、一人の若い侍が男の家を訪ねてきた。
「私は昨日の蛇です。餌の蛙を逃がされては私も命が保てない。その代わりにおまえの娘を一人くれぬか。」
男と娘たちは突然のことで途方にくれたが、とうとう妹が蛇に飲まれる決心をした。
 蛇侍は娘を連れ、山奥のある住処の大池へと歩いていった。池に着くと娘は家から持ってきたたくさんのヒョウタンを池に浮かべて言った。
「おまえさんがこのヒョウタンを一つ残らず沈めてくれたら、私も池へ入りましょう。」
蛇侍はザンブと池へ入るとヒョウタンを沈め始めた。しかし、一つ沈めると他が浮きなかなか全部沈められない。とうとう大蛇の姿になって沈め始めた。
 蛇が夢中になっている時、娘に話しかける声がした。娘が振り返ると一人のお婆さんが立っていた。
「私はあなたのお父さんに助けられた蛙です。これをかぶるとお婆さんの姿になるから、今のうちに逃げましょう。」
と言って、一本の汚い手ぬぐいを娘に手渡した。娘は手ぬぐいをかぶってお婆さんの姿になり、何日も逃げてある村の長者の家へと身を寄せた。娘はお婆さんの姿のままで、縫い物や掃除の仕事をやったりしていた。その仕事の早いことは長者の家でも評判になった。
 ある時娘は、庭の掃除をしていた。娘は蜘蛛の巣が貼っているのを見つけると、頭にかぶっていた汚い手ぬぐいをとって巣を払った。たちまち娘はお婆さんから美しい娘の姿へと戻った。
 それを見た長者の人々はたいそう驚き、娘に訳を聞いた。その一部始終を聞いた長者の息子は、
「是非、私の嫁になってください。」
と娘に申し込んだ。
 祝言の日が来た。娘は手ぬぐいを肩にかけた。すると娘は美しい花嫁衣装へと変わった。そして、いつまでも幸せに暮らしたそうな。111108

 写真は節分で恵方巻きを買ったらついていた鬼の面をつけられて、迷惑そうなタケゾウ君。


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コメント

coldsweats01ホントに嫌そ〜smile

投稿: さくら☆彡 | 2011年11月12日 (土) 07時02分

さくら☆彡 さま

 コメントありがとうございます。
ネコは結構表情で表現しますね♪

投稿: ももたろう | 2011年11月12日 (土) 08時13分

大変勉強になりました。このような民話が故郷にあるなんて。これからもいろいろ紹介してください。

投稿: 片ちゃん | 2011年11月14日 (月) 15時15分

片ちゃん さま

 調べると結構色々な民話が出てきます。ただ、この話しなどは「どこの話しかしら??」と思ってしまいますが。
 もっと現実の場所が出てくる民話もいくつか収集できましたので、またおいおい紹介しますね。お楽しみに♪

投稿: ももたろう | 2011年11月16日 (水) 21時05分

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